今まで呪文のように言い聞かせられてきたことが、時代の変化とともに、意味をなさなくなってきている感覚に陥る。
自分では気が進まなかったけれど、
それが「正解」とされていたあの頃。
見えない大きな力があって、
その流れに乗るのも精一杯でいたあの頃。
自分には社会なんて1ミリも変えられる力はなく、疑問を抱きながらそれでも「人の迷惑にならないように」と大股で歩いてきた。
幸せの中にポツンと闇があって、
そこを覗きこむと、重たい渦に巻かれそうになる時もあった。
けれど、そんな過去の自分も否定したくない。
それなりに頑張っていたと思うから。
私たちは生まれてから、一時も途切れずに毎日歩いてきました。
一歩一歩が、今日まで私たちを運んできました。
私たちは、さらにこの足を頼って、これから先を歩き出す自由もあります。
それは「生まれ変わる」ではなく、
続けてきたことを、形を変えて明日の自分へ継承していくことなのだと思うのです。
何が見えるだろう。
何がかすんでいるだろう。
見えても見えなくても、
掴めるものがあるような気がします。
歩き方を変えて、また今日から見える景色を楽しんでいこう。
手を伸ばして、その感触を嬉しんでいこう。