世界が揺れるとき、静かに立つということ

今、日本だけでなく世界も大きく動いています。
社会全体が変わり目にあり、私たち、ひとりひとりの「心のあり方」を問われているような日々です。

ニュースやSNSでは、さまざまな意見が飛び交い、
正解を探すような論争や、正論をぶつけ合うような空気も漂っています。

でも、それも悪いことではない。
こういう時だからこそ、いつもは流してしまう自分の考えや思想を、
あらためて見つめ直すチャンスにもなるからです。

ここセンテンスモネは、
「感性と静けさ」をテーマにした、言葉と風景のメディアです。
今のような、世の中が声をあげることを求める時期には、
少しだけ戸惑うこともあります。

声が大きいことだけが正解ではない、と言いながらも、
「本当にこれでいいのかな」
「“感性”なんて、のんきに言ってていいのかな」
正直、そんな迷いが、心の奥にふと生まれる瞬間もあります。

でも、私は思うんです。
いまのような時代だからこそ、
静けさを保つことにも意味があるのだと。

たとえば、
自分の足もとを見つめること。
自分の心を支えること。
まわりの声に耳を傾けながら、自分の信じるものを選び取ること。

それは、決して逃げではなく、
まっすぐに世界と向き合うための「姿勢」だと思うのです。

私たちはそれぞれ、
大切な人を守りたいと思っている。
幸せになりたいと願っている。

その根っこの思いは、きっと同じです。

だからこそ、いまのような時代に、
自分の中にある「静かな軸」を見失わないようにしたい。

大きな声で何かを訴える人も、
静かに日々を整える人も、
どちらも、世界を動かしている。

変化していく中で、自分の静けさを信じること。
それは、いまを生きる私たちにできる、
一番確かな選択なのかもしれません。