【メモ魔への道】仕事だけじゃない、暮らしに活かすメモを取る習慣

電車の中で手帳タイム

メモを習慣化したい。
でも、実際には書くことが思い浮かばない。

そんな時ありませんか?

本を読んでも、
映画を観ても、
美味しいものを食べても、
きれいな景色を見ても、

ピンとこない。
だから何も書けない。
メモして残しておきたいのに、書こうとすると構えてしまう。

いつでも気負わずに書けるメモの習慣を身につけたい・・・。

こんなふうに書きたい気持ちと行動がチグハグで、自分の中の空気の流れが悪いとき、ありませんか?

そんなとき、私は表現者になります。

こんな方へおすすめ

かつて私は、これからお伝えするメモの取り方を続けていたら、いつの間にか「メモ魔」の壁を越えていました。(メモ魔デビューしていました)

メモを取ることにストレスのある方、
メモを取ることを習慣にしたいのに、なかなか身につかないでいる方へ、

この記事が、お役に立てるかもしれません。

メモ魔への道①「今を切りとる表現者」になる

先ほど私は冒頭で、表現者になるとお伝えしました。
しかし、表現者といっても、作家や芸術家といったハードルの高いものではありません。

将来の自分にむけて、自分を残すのです。
今の感情や、もがきや、感謝の気持ちを「今の私の作品」として残します。

自分で自分に向けた表現者になるのです。
発表とか公開とかしなくてもO.K。

その表現方法は、香りでも良いし、絵でも写真でも良いし、色で表現しても良いと思います。
(好きなアロマの成分を調べてみたり、いつもと変わらない窓の外の写真を撮ってみたり)

ヨガで表現しても良いし、音楽でもパッチワークでも、フラワーアレンジメントでも良いと思います。
(今お気に入りのヨガのポーズを研究したり、最近好んで聴いている曲を書き出してみたり)

いろんな表現方法があって当然ですし、正解も間違いもないので、自分が続けられそうなものをとにかく形として残します。

最近の私は、茶香炉とグレープフルーツの香りのアロマのブームが交互にきています。
ある日のメモには「レモンでもなくオレンジでもなく、グレープフルーツ」とだけ書かれています。

メモ魔への道② 短い言葉を添える《シンプルだけど大切》

形として残す時に、一緒に言葉を添えておきます。
ひとことだけ書き記します。

文字を書く、は一番身近でハードルが低い表現方法です。
すぐに始められます。

例えば上記を例にとって、窓から見える自販機の写真を撮ったとします。
そこへひとこと添えてみます。

「いつもと変わらない自販機。
すぐそこにローソンがあるのに自販機で買う人いるのかな」

しばらく触っていなかったピアノを弾いてみた後に、

20××/○/○
久しぶりにピアノ弾いたけど、思ってた以上に忘れてた。
ピアノの音も狂ってる?

これだけでいいのです。

今現在、感じていること・思っていることを、“何でもいい”ので書いておきます。
このとき心の中で「とりあえず」と思いながら文字を書くと、“何でもいい”を書く壁が越えやすくなります。

そこには誰の評価も入りません。
誰も評価なんてできないし、させません。

本当に自分の中だけで良いんです。

メモ魔への道③ 作業として考える(煩悩よさらば)

とはいえ、
書くといってもそれができないから困ってる・・・ということもありますね。

そんな時は「文章を書く」のではなく、
見えるもの、聞こえるもの、香りなど、直に感じる五感をただ文字に置き換える「作業」として考えます。

・庭にくるスズメがみんな丸い。太ってる。
・いつもの保育園の園児たちのお散歩、今日はうちの前を通らない。
・雨の音がすごい。雨が強すぎて窓が叩かれてる。

五感(見える・聞こえる・肌に感じるなど)
 +
そのまま文字起こし

です。

ムダな自分を残すこと=自分と向き合う時間の増大

なにこれ、無駄じゃない?
と思うかもしれません。

けれど実は、この無駄なように思える筆記(何かを考えたり考えなかったりしていた時間)は、自分の存在の証になります。

記憶にもスマホにも残らない、ムダな自分の姿が残せるのです。

過去にとらわれる生き方のように聞こえるかもしれませんが、そうではない。
自分の生きた時間が、可視化できるのです。

写真を現像してアルバムにまとめるのも記念になるけれど、スマホにたまった日常のくだらない何気ない画像が、案外、自分をリラックスさせてくれるようなことありませんか?

まさに、あの感じ。

スマホの画像にも残されず、日常のふるいにもかけられなかった自分、けれど本当は人生の大部分を占める本来の自分が残せているのです。

「薄っぺらいな、私」
と思う日も、薄っぺらいながらも重なる日々(メモ紙の量)に、ミリ単位の重みを感じられます。
ペラい人生も、ペラいなりにちゃんと厚みはあるのです。

「どこかの気まぐれなひと吹きに、飛ばされるものか」

こんなことを思えたら、メモ冥利につきます(笑

自分に与えられている時間にムダなんてないのだと、過去の自分に差し出され、どんな過去の自分をも肯定できるようになるのです。

メモを取る習慣4ステップ

最後に、上記内容を束ねていきます。

《STEP1》
今を切り取る表現者になる
表現者(アーティスト・クリエイター)のつもりで、「今現在」を小さく形にして残す

《STEP2》
一言でいいから言葉を添える
「STEP1」に必ず言葉を添えておく
(タイトルや状況など。日付だけ・思いつく単語だけでもO.K)

《STEP3》
言葉が浮かばない時は「作業」とする
言葉が浮かばない時は、見える・聞こえる・感じるをそのまま言葉に起こす「作業」をする

《STEP4》
「ムダな自分ストック」を誇る
取りこぼしがちな日常の隙間を、キャッチできている意識を持つ

暮らしに活きるメモについて書いてみました。
メモを始めてみたくなるきっかけになれば嬉しいです