日常生活で(あるいは人生でも)
一瞬一瞬を止めてみることは、
余白をつくることに似ている気がします。
それは、微調整でもあり、
深呼吸のようなものでもあります。
行きすぎないように。
見逃さないように。
掴みすぎないように。
けれど、感触を得られるように。

いつもなら気にとめず流してしまうものも
一度ピタッと止めて見てみると
案外、ちがう世界が広がっていたりします。
お気に入りの服をハンガーにかけて
少し離れて眺めてみると、
「やっぱり、いいな」と惚れ惚れするように、
日常も、一度ハンガーにかけて
少しさがって眺めてみるといいかも。

晴天の空
葉がこすれる音
足下の土の沈み具合
水辺を渡る、ちょうどいい風
小さい花を見つけては立ち止まり、
「これは何の花だろう」と画像検索。
少し歩いて写真を撮り、
少し歩いて湖面を見渡す。
無抵抗に、自然に体をさらす時間。
それはきっと、受け取りの時間。
すべてが静かに動いていて、
その中で、わたしだけが一瞬「止まる」。
そんなふうにして
また歩き出すと、
見えるものが少しだけ変わっている気がするのです。

















